整形外科と外科はどのようにちがいますか?
整形外科は脊椎四肢の外傷、疾患を対象にします。
外科は主に消化器などの内臓疾患(がんなど)、外傷を対象にします(頭部外傷は脳外科になります)。
したがって骨折や捻挫、手を切ったなどは整形外科が専門となります。
特に骨折は手術をするかギプスでよいか判断が非常に難しいため整形外科専門医の受診をお勧めします(不適切な治療選択は変形や関節拘縮の後遺症を残すことがあります)。
整形外科と接骨院はどのようにちがいますか?
接骨院は柔道整復師の方が営んでおり、医師とは資格が違うためレントゲン検査や血液検査など診断に不可欠な検査は行えません。
また薬の処方、注射、外科的治療も行えません。適切な診断、治療を受けるにはまず最初に整形外科の受診をお勧めします。
膝の水を抜くと、くせになりますか?
昔から言われていることですが、答えはNoです。
水がたまっている時は炎症が起きている状態であり、水を抜くと楽になりよく動かしてしまうため炎症が治まらずに再び溜まってしまうということです。しかしながら溜まった状態をほっておくと関節が硬くなってしまいます。
つまり水は抜いたほうがいいということです。重要なのは抜いた後の処置なので医師に相談して下さい。
小児整形外科はどんな症状で診察をうけるべきでしょうか?
O脚、X脚
生理的なものからBlount病、くる病など原因は様々です。レントゲンである程度診断可能です。くる病は早期の治療が大切です。
歩き方が気になる(うちまた歩行、転びやすいなど)
原因が股関節、下腿、足部など場所により治療法は異なります。
突然の歩行不能
ほとんどが単純性股関節炎です。ペルテス病という骨が腐る病気の場合もあります。
ふとももや膝がなんとなく痛い
症状は軽いですが重大な疾患(骨肉腫、ペルテス病など)が隠れていることがあります。早期のレントゲンが必要です。
踵や膝の皿の下が痛い
骨端症という成長期に特有の症状です。装具で症状は軽減、消失します。
首がいたい
筋肉の炎症がほとんどですがまれに環軸椎回旋転位という重大な疾患が存在することがあります。